【生物】
アルデヒド基を有する還元糖などが、非酵素的にタンパク質などのアミノ基と反応することで起こる一連の化学反応を糖化反応(メイラード反応)という。
1 誤。糖化反応には、グルコースの1位のアルデヒド基が関与し、タンパク質のアミノ基と反応する。
2 誤。グルコースは、ヘモグロビンA(HbA)の主にβ鎖N末端アミノ基に結合し、糖化反応を引き起こす。
3 正。赤血球中に含まれるタンパク質であるHbAがグルコースにより糖化されたものを、糖化ヘモグロビンA(HbA1c)という。この糖化反応は非酵素的に進行する。
4 正。主要な血中タンパク質であるアルブミンがグルコースにより糖化されたものを、糖化アルブミン(GA)という。GAは、過去約2週間の平均血糖値を反映するため、HbA1cよりも直近の血糖値推移の指標となる。
5 誤。HbA1cは、過去約2ヶ月の血糖値推移の指標であるため、糖尿病が急速に悪化した時の診断には適さない。