【病態】
1 誤。本患者は、両眼の眼圧が高値を示していること、眼圧を低下させる点眼薬が処方されていることから緑内障であると考えられる。緑内障とは、眼房水の産生と排出のバランスが崩れ、眼圧が上昇することで視神経が障害される疾患である。眼圧が正常範囲(10
- 20 mmHg)であっても視神経が障害される、正常眼圧緑内障も存在する。
2 正。緑内障による視神経障害や視野障害は不可逆性であるため、早期発見、早期治療が重要である。
3 誤。ラタノプロストは、プロスタグランジンF2α誘導体であり、主にぶどう膜強膜流出路からの眼房水流出を促進する。
4 正。ラタノプロストなどのプロスタグランジン誘導体の副作用として、まつ毛の異常(多毛)や虹彩、眼瞼の色素沈着がある。
5 誤。カルテオロール塩酸塩は、非選択的β受容体遮断薬であり、毛様体血管のβ2受容体を遮断することで血管を収縮し、眼房水産生を抑制する。
ラタノプロストは緑内障、高眼圧症の治療に用いられる医薬品で、プロスタグランジンF2α誘導体である。商品名キサラタン。
カルテオロール β遮断薬
ミケラン