正解は 4 ヒプロメロースは、pH5以下の水溶液には溶解しないため、腸溶性の被膜剤として用いられる。

解説

【薬剤】
1 正。エチルセルロースは、水とエタノールに可溶なポリマー(ヒプロメロースなど)との併用により、徐放性製剤の設計に用いられる。
2 正。乳酸・グリコール酸共重合体は、生体内親和性、生体内分解性に優れており、徐放性製剤のDDS基剤として有用な材料である。体内では加水分解によって、無害で非毒性の化合物に分解される生分解性ポリエステルである。持続性注射剤用マイクロカプセル基剤として用いられる。
3 正。ヒドロキシプロピルセルロースは水を加えると粘り気のあるゲル状の液体となる。結合剤、フィルムコーティング剤や徐放性のマトリックス基剤などとして用いられる。
4 誤。ヒプロメロースは、フィルムコーティング基剤や結合剤などに用いられる。腸溶性のコーティング剤としては、ヒプロメロースフタル酸エステルやセラセフェートなどが用いられる。
5 正。エチレン・酢酸ビニル共重合体は、経皮治療システムの放出制御膜基剤として用いられる。

 

 

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