【病態】
1 誤。メトホルミン塩酸塩は、AMPキナーゼの活性化を介してインスリンの作用を増強し、肝臓での糖新生の抑制、末梢での糖利用促進等により血糖値を降下させる。
2 誤。ピオグリタゾン塩酸塩は、インスリン抵抗性を軽減することにより、末梢組織における糖の取り込みと利用を高め、肝における糖新生を抑制し、血糖値を低下させる。
3 正。ナテグリニドは、速効型インスリン分泌促進薬であり、膵B(β)細胞を剌激し、インスリンの分泌を促進することにより、食後過血糖を改善する。
4 誤。ボグリボースは、腸管において、二糖類から単糖類への分解酵素であるα-グルコシダーゼを阻害することによって、糖質の消化・吸収を遅延させ、食後過血糖を改善する。
5 誤。イプラグリフロジンは、腎近位尿細管に発現するSGLT2(sodium-glucose cotransporter
2)を阻害し、血液中の過剰なグルコースを体外へ排出することで血糖降下作用を示す。
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