正解は 1 抗悪性腫瘍薬のバイアルから薬液を採取する。

解説

【実務】
 注射剤を調製するために用いられるシリンジには、ルアーロック式(ねじ込み式)やルアーチップ式(差し込み式)がある。
 細胞毒性のある抗悪性腫瘍薬の調製時には、注射針の脱落による薬液漏れや作業環境の汚染を防止するため、安全性の高いルアーロック式のシリンジを使用することが望ましい。また、血液透析時等に血液浄化用回路からヘパリンナトリウム等の血液凝固阻止薬を持続投与する場合にも、ルアーロック式のシリンジを用いて血液回路と接続する。これは、シリンジとの接続が外れ、血液漏出や空気混入の危険性を回避するためである。一方、内用のシロップ剤の採取やネブライザーへの吸入液注入など、被ばくの危険性が少ない場合には、ルアーチップ式を使用する。