【薬理】
1 誤。ガバペンチンは、興奮性神経系の前シナプスに存在する電位依存性Ca2+チャネルのα2δサブユニットに結合し、シナプス前膜におけるCa2+の流入を抑制してグルタミン酸などの興奮性伝達物質の遊離を抑制する。
2 誤。エトスクシミドは、T型Ca2+チャネルを遮断し、T電流(低閾値Ca2+電流)を減少させて異常な神経発火を抑制する。
3 誤。ジアゼパムは、ベンゾジアゼピン系薬であり、GABAA受容体-Cl-チャネル複合体のベンゾジアゼピン受容体(結合部位)に結合することにより、GABAA受容体の機能を亢進し、抗てんかん作用を示す。
4 誤。ゾニサミドは、詳細な機序は解明されていない。T型Ca2+チャネル遮断作用や、Na+チャネルの不活性化状態を延長し、神経の興奮を抑制することにより抗てんかん作用を示すと考えられている。
5 正。バルプロ酸は、GABA分解酵素であるGABAトランスアミナーゼを阻害し、脳内GABA濃度を増加させて抗痙れん作用を示す。
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