【衛生】
1 誤。BODとCODは、ともに水中の有機物の指標であるが、有機物の種類によりBODとCODの値は異なることがあり、両者の間には必ずしも比例関係は存在しない。
2 誤。酸性高温過マンガン酸法では糖質(グルコース、ラクトース)は、カルボン酸(酢酸、プロピオン酸)やアミノ酸(グリシン、L-グルタミン酸)に比べてCODの理論的酸素要求量に対する割合が大きいため、糖質の方がカルボン酸やアミノ酸よりも酸化されやすい。
3 正。理論的酸素要求量に対する割合は、二クロム酸法と酸性高温過マンガン酸法を比較すると、二クロム酸法の方が表中のすべての化合物に対して大きい値を示しているため、有機化合物の種類にかかわらず、強い酸化力を示す。
4 正。BODの酸素消費量は、酢酸が1.07×(82/100)=0.877(gO/g)であり、6種類の化合物のうち最も高い酸素消費量を示す。
5 誤。グリシンのCODの理論的酸素要求量に対する割合が酸性高温過マンガン酸法では3%であるのに対して二クロム酸法では100%であるため、グリシンが大量に含まれる試料水の酸素消費量を最もよく反映するのは、二クロム酸法である。
〇