【薬剤】
【病態】
1 誤。インフルエンザウイルスは、主にA型、B型、C型の3つの属に分類される。このうち、A型やB型は高熱、関節痛、筋肉痛などの典型的なインフルエンザ症状を呈するが、C型はA型、B型とは違い病原性はあまり強くなく、かぜ様の軽い上気道炎を起こすのみである。
2 誤。インフルエンザは人口の5〜10%が罹患し、毎年流行を繰り返す。高齢者では細菌性肺炎を合併することが多く、死亡者の大多数は高齢者が占め、毎年数千人が死亡する。
3 正。迅速診断キットは、鼻腔拭い液、鼻腔吸引液、鼻汁・鼻かみ液又は咽頭拭い液中のA型インフルエンザウイルス抗原又はB型インフルエンザウイルス抗原の検出を目的に使用される。
4 誤。小児のインフルエンザに伴う発熱に対しては、アセトアミノフェンが適切であり、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)はライ症候群などを引き起こす可能性があるため、使用は慎重にすべきである。
5 正。オセルタミビルリン酸塩の予防投与は原則として、インフルエンザ感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性心疾患患者(糖尿病など)、腎機能低下患者を対象とする。
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