正解は 4 薬事委員会などを設置し、採否について審議する。

解説

【実務】
1 不適切。医療用医薬品製品情報概要は、医療用医薬品に関する正確な情報を医薬関係者に伝達し、その製品の適正使用を図ることを目的として作成される情報である。医薬品採用において最も重視される情報ではない。医薬品採用において重視される情報として、添付文書やインタビューフォームなどがあげられる。
2 不適切。採用医薬品は、薬事委員会などの院内委員会において審議され採用が決定される。薬事委員会は医師だけでなく、薬剤師、看護師、事務長などで構成されている。
3 不適切。後発医薬品であっても、購入価格のみを考慮して採用医薬品を決定するのは不適切である。後発医薬品と先発医薬品の主成分が同じでも、添加物や供給体制など総合的に判断して決める必要がある。また、医薬品を採用する際には、臨床開発状況や副作用の安全性情報なども考慮する必要がある。
4 適切。薬事委員会とは、医薬品の採用・中止等について検討する病院内の委員会であり、医薬品の選定をはじめ、院内の薬事に関することを検討する委員会である。
5 不適切。新規医薬品採用時の安全性評価においては、採用薬の添付文書等の医薬品情報や海外の臨床データを使用して採用薬の副作用を評価する必要がある。