【薬理】
自律神経節遮断薬は、各臓器に対して優位に働く自律神経の神経節に存在するNN受容体をより強く遮断する。代表的な薬物として、ヘキサメトニウムなどがある。
1 正。血管は、交感神経が優位に支配しており、交感神経節のNN受容体を遮断することで、細動脈血管の収縮を抑制するため、血圧を下降させる。
2 正。心臓は、副交感神経が優位に支配しており、副交感神経節のNN受容体を遮断することで、心拍数を増加させ、頻脈を誘発させる。
3 誤。唾液腺は、副交感神経が優位に支配しており、副交感神経節のNN受容体を遮断することで、唾液分泌を抑制する。
4 誤。瞳孔括約筋は、副交感神経が優位に支配しており、副交感神経節のNN受容体を遮断することで、瞳孔括約筋の収縮を抑制するため、瞳孔を散大(散瞳)させる。
5 誤。消化管は、副交感神経が優位に支配しており、副交感神経節のNN受容体を遮断することで、消化管運動を抑制する。
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