正解は 2、5

 

【衛生】
1 誤。ビタミンAの過剰摂取は、頭蓋内圧亢進による頭痛を引き起こす。また、摂取不足は、ロドプシンの機能を低下させ夜盲症の原因となる。
2 正。ビタミンKは、腸内細菌によって合成される唯一の脂溶性ビタミンであり、必要量のほとんどは腸内細菌の産生によって供給される。ただし、新生児は腸内細菌叢の発達が未熟で、腸内細菌からのビタミンKの供給が少なく、頭蓋内出血や消化管出血が起こることがある。また、胎盤を通過しにくく、母乳中の含有量が少ないため、我が国では出生直後からビタミンK2シロップの投与が行われている。
3 誤。葉酸は、アミノ酸代謝やプリン塩基及びピリミジン塩基の合成に関与しており、葉酸の欠乏は核酸合成に影響を与える。よって、葉酸摂取は、胎児の正常な発育に寄与しているため、妊娠1ヶ月以上前から葉酸の摂取が必要である。葉酸の摂取不足により、胎児の神経管閉鎖障害が起こることがある。
4 誤。適切な量のカリウム摂取は高血圧の予防に効果があるとされ、カリウムの欠乏は高血圧の要因となる。
5 正。ヨウ素の過剰摂取や摂取不足により、甲状腺腫が引き起こされる。