正解は 3 ダサチニブ水和物

 

解説

【実務】
1 誤。ゲフィチニブは、上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害薬である。本剤の適応は、EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺がんであり、本疾患の切り換えの薬物としては不適切である。
2 誤。ソラフェニブトシル酸塩はキナーゼ阻害薬であり、セリン/トレオニンキナーゼやチロシンキナーゼ活性を阻害する。本剤の適応は、切除不能な肝細胞がんなどであり、本疾患の切り換えの薬物としては不適切である。
3 正。ダサチニブ水和物は、第2世代BCR-ABLチロシンキナーゼ阻害薬である。イマチニブ抵抗性のフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に適応があり、本疾患の切り換えの薬物として適切である。
4 誤。クリゾチニブはALKなどに対するチロシンキナーゼ阻害薬である。本剤の適応は、ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんであり、本疾患の切り換えの薬物としては不適切である。
5 誤。エルロチニブ塩酸塩は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬である。本剤の適応は、EGFR遺伝子変異陽性の切除不能、がん化学療法未治療の非小細胞肺がんなどであり、本疾患の切り換えの薬物としては不適切である。