【治療】
乳がんは骨転移を生じやすく、その際にはビスホスホネート製剤や抗RANKL抗体製剤を用いる。乳がんの他に骨転移を生じやすいがんとして、肺がん及び前立腺がんがある。
1 誤。オマリズマブは、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体であり、気管支ぜん息(既存治療によってもぜん息症状をコントロールできない難治の患者に限る)の長期管理薬である。
2 誤。メナテトレノンは、ビタミンK2製剤であり、骨粗しょう症における骨量・疼痛の改善に用いる骨形成促進薬である。
3 正。ゾレドロン酸水和物は、破骨細胞のアポトーシス誘導及び機能喪失により悪性腫瘍による高カルシウム血症、固形がん骨転移及び多発性骨髄腫による骨病変に用いる薬物である。
4 正。デノスマブは、ヒトRANKLに結合するヒト型IgG2モノクローナル抗体であり、通常、成人にはデノスマブ(遺伝子組換え)として120
mgを4週間に1回皮下投与することにより、固形がん骨転移及び多発性骨髄腫による骨病変に用いる薬物である。
5 誤。ラロキシフェンは、エストロゲン受容体を介し、骨において骨吸収抑制作用を示すため、閉経後骨粗しょう症に用いる骨吸収抑制薬である。
〇
オマリズマブ:ゾレア
メナテトレノン:グラケー
ゾレドロン:ゾメタ
デノスマブ:ランマーク
ラロキシフェン:エビスタ