本患者は血清カリウム値が基準値(血清カリウム値の基準値:3.5 - 5.0
mEq/L)の上限を超えていることから、疑義照会すべき医薬品として、高カリウム血症を増悪させる医薬品を選択する。
1 誤。ランソプラゾールはプロトンポンプ阻害薬であり、頻度が高い副作用としては、下痢や味覚異常等がある。
2 正。スピロノラクトンはカリウム保持性利尿薬であり、副作用に高カリウム血症があることから本問における疑義照会すべき医薬品である。他に注意すべき副作用として、電解質異常(低ナトリウム血症、代謝性アシドーシス等)や女性型乳房等がある。
3 誤。アムロジピンベシル酸塩は持続性Ca2+チャネル遮断薬であり、注意すべき副作用としては、頭痛、顔面潮紅等がある。
4 誤。ピタバスタチンカルシウムはHMG-CoA還元酵素阻害薬であり、注意すべき副作用としては、横紋筋融解症等がある。
5 誤。メトプロロール酒石酸塩は選択的アドレナリンβ1受容体遮断薬であり、注意すべき副作用としては、徐脈、めまい・ふらつき等がある。
〇