【薬剤】
能動輸送は、ATPの加水分解エネルギーを直接利用して物質を輸送する一次性能動輸送と、ATPの加水分解エネルギーを間接的に利用する二次性能動輸送に分類される。また、促進拡散は、ATPを利用せず濃度勾配に従うが、トランスポーターを介して物質を速やかに輸送する。
1 誤。グルコーストランスポーターGLUT1(glucose transporter
1)はATPを利用せず、濃度勾配に従ってグルコースを速やかに輸送する促進拡散型担体である。
2 正。P-糖タンパク質MDR1(multidrug
resistance 1)はATPを直接利用し、薬物を細胞外に排出する一次性能動輸送担体である。
3 誤。有機アニオントランスポーターOAT1(organic anion transporter
1)は、ジカルボン酸と逆向きに、アニオン性薬物を輸送する二次性能動輸送担体である。
4 誤。H+/ペプチド共輸送体PEPT1(peptide
transporter 1)は、H+勾配と共役してジペプチドなどを輸送する二次性能動輸送担体である。
5 誤。Na+/グルコース共輸送体SGLT2(sodium
glucose cotransporter 2)は、Na+勾配と共役してグルコースを輸送する二次性能動輸送担体である。
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