【化学】
本反応は塩基性条件下におけるβ-ケトエステルのα位のアルキル化反応であり、SN2反応により進行する。SN2反応は立体障害が小さい基質ほど反応性が高く、一般に、反応性はハロゲン化メチル>第一級ハロゲン化アルキル>第二級ハロゲン化アルキル>第三級ハロゲン化アルキルの順である。
選択肢1及び選択肢2は炭素-ハロゲン結合が共鳴により二重結合性を帯びるため、求核置換反応を起こしにくい。選択肢3は第一級ハロゲン化アルキルであり、SN2反応が起こりやすい。選択肢4は第三級ハロゲン化アルキルであり、SN2反応を起こしにくい。選択肢5は第一級ハロゲン化アルキルであるが、枝分かれが多い置換基を有するため立体障害が大きく、SN2反応を起こしにくい。よって、最も本反応が速く進行するのは、選択肢3である。
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