正解は 1、3

解説

【衛生】
1 正。予防接種法では、主に集団予防を目的としたA類疾病、主に個人の発症又は重症化の予防を目的としたB類疾病がある。インフルエンザ及び肺炎球菌感染症(高齢者がかかるものに限る)はB類疾病である。
2 誤。日本脳炎の予防接種には不活化したウイルスから製造する不活化ワクチンが、破傷風及びジフテリアの予防接種にはトキソイド(Toxoid)が用いられる。トキソイドとは、病原体が産生する毒素をホルマリンなどで処理して、免疫原性を残したまま無毒化したものである。
3 正。我が国では、2012年(平成24年)まではポリオの予防に弱毒生ワクチンを用いていたが、現在はジフテリアトキソイド(D:diphtheria)、百日咳不活化ワクチン(P:pertussis)、破傷風トキソイド(T:tetanus)、不活化ポリオワクチン(IPV:inactivated polio vaccine)を混合した4種混合ワクチン(DPT-IPV)が用いられている。
4 誤。水痘は2014年(平成26年)から予防接種法のA類疾病に追加され、弱毒生ワクチンの定期接種が行われている。その後、2016年(平成28年)にはB型肝炎がA類疾病に追加され、不活化ワクチンの定期接種が行われている。
5 誤。予防接種法の定期接種の他に任意接種の対象として、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、ロタウイルス感染症、A型肝炎、狂犬病、黄熱などがある。我が国では細菌感染症とウイルス感染症に対するワクチンは接種可能であるが、原虫感染症に対するワクチン接種は行っていない。