【病態】
副鼻腔炎とは、副鼻腔の粘膜が細菌やウイルスに感染したり、ハウスダストや花粉などによるアレルギーが原因で炎症を起こす疾患である。
1 正。急性副鼻腔炎はウイルスや細菌によって、鼻腔から副鼻腔にかけての粘膜が障害され、そこへ微生物が付着し炎症を起こす疾患である。本疾患は上気道炎(かぜ症候群)に合併することが多く、4週間以内に症状が消失する。
2 誤。急性副鼻腔炎の起因菌としては、肺炎球菌やインフルエンザ菌などが多い。
3 誤。慢性副鼻腔炎は急性副鼻腔炎が12週間以上(3ヶ月)続くものをいう。さまざまな要因が複雑に関与し、慢性化した副鼻腔の炎症であり、蓄膿症とよばれる。
4 正。慢性副鼻腔炎の症状は、鼻漏、鼻閉、嗅覚障害、頭痛、頭重感などがある。
5 誤。慢性副鼻腔炎の治療に、マクロライド系抗菌薬の少量長期投与が有効である。
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