【法規】
医療法に基づく罰金刑は、薬剤師が調剤過誤で問われる法的責任には該当しない。
■薬剤師が問われる可能性のある法的責任
(1)民事責任:損害賠償責任が追及される
※民法に基づく不法行為責任:故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者が、これによって生じた損害を賠償する責任を負うものである
(2)刑事責任:刑法や行政法(例えば、薬剤師法など)により、刑罰(罰金、禁錮など)が追及される
※刑法に基づく業務上過失致死傷罪)業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者が問われる可能性のある刑罰(5年以下の懲役もしくは禁錮又は100万円以下の罰金)である
(3)行政法上の責任:いわゆる行政処分を受ける場合である。薬剤師法に基づく行政処分は、戒告、業務の一時停止(3年以内)、免許の取消しがある
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