【薬理】
1 正。アザセトロンは、延髄の化学受容器引き金帯(CTZ)と求心性迷走神経末端に存在する5-HT3受容体を遮断し、制吐作用を示す。
2 誤。大腸刺激性下剤であるセンノシドに関する記述である。タンニン酸アルブミンは、止瀉薬であり、腸管内で分解されタンニン酸を遊離し、粘膜組織のタンパク質と結合して不溶性被膜を形成することにより収斂作用を示す。
3 正。アプレピタントは、選択的ニューロキニン1(NK1)受容体遮断薬であり、嘔吐中枢やCTZなどに作用して制吐作用を示す。原則としてコルチコステロイド及び5-HT3受容体遮断薬と併用して使用することとされている。
4 正。D-マンニトールは、浸透圧利尿薬であり、血漿浸透圧を上昇させて組織から血漿中へ水を拡散させ、循環血液量を増加させるため、糸球体ろ過量が増加して利尿作用を示す。また、近位尿細管において尿細管腔内の浸透圧を上昇させ、Na+再吸収を抑制することによっても、利尿作用を示す。
5 正。レノグラスチムは、遺伝子組換えヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤であり、顆粒球系前駆細胞に作用し、顆粒球系への分化・増殖を特異的に促進するため、がん化学療法による好中球減少症などに用いられる。
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