正解は 3 乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。

解説

【薬剤】
 薬物の乳汁中への移行は単純拡散に従う。脂溶性が高く、血漿中において分子形(非イオン形)で存在し、かつタンパク結合していない薬物は、乳汁中に移行しやすい。
 乳汁(pH 6.6-6.8)は血漿(pH 7.4)より酸性に傾いている。pH分配仮説によれば、弱塩基性薬物は乳汁中において分子形分率が低下(イオン形分率が上昇)するため、酸性薬物よりも高濃度になりやすい。