正解は 1 皮膚の広い範囲が赤くなる、38℃以上の熱がでる、眼が充血する、唇や口の中がただれる、のどが痛む、体がだるい。

解説

【実務】
 処方薬のうち、ラモトリギンの重大な副作用には中毒性表皮壊死融解症(toxic epidermal necrolysis:TEN)及び皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、薬剤性過敏症症候群などが報告されている。

1 正。中毒性表皮壊死融解症(TEN)及び皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)の初期症状である。重篤な皮膚障害に進行すると重篤な転帰を辿ることがある。そのため、皮膚障害の早期発見に努める必要があり、発疹に加え設問の症状が確認された際には投与を中止し、迅速に受診する必要がある。
2 誤。低血糖の初期症状である。低血糖は血糖降下薬の投与などにより、主に血糖値が50 mg/dL以下に低下した状態で生じる。低血糖の状態が続くと、昏睡から死に至る可能性があるため、設問の症状が確認された際には血糖降下薬の投与を中止し、グルコースの投与等の処置が必要である。
3 誤。急性肺障害及び間質性肺炎の初期症状である。抗悪性腫瘍薬などの投与により生じ、進行すると呼吸不全を生じることがあるため、設問の症状が確認された際には投与を中止し、迅速に受診する必要がある。
4 誤。横紋筋融解症の初期症状である。脂質異常症治療薬などの投与により生じ、骨格筋細胞の融解や壊死が起こり、ミオグロビンなどの筋細胞成分が血液中へ大量に流出し、尿細管を閉塞させることで、急性腎不全を起こし致死的になることもある。そのため、設問の症状が確認された際には投与を中止し、迅速に受診する必要がある。
5 誤。眼圧上昇の初期症状である。眼圧上昇により視神経が障害されると失明の危険性があるため、設問の症状が確認された際には投与を中止し、迅速に受診する必要がある。

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