【化学】
本試験において、塩酸(HCl)標準液を水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液に加えたとき、下式のように中和反応が進行し塩化ナトリウム(NaCl)と水(H2O)を生成する。
HCl+NaOH NaCl+H2O
0.01 mol/L塩酸(ファクターf=1.020)標準液の実濃度は、0.01
mol/L×1.020=0.01020 mol/Lとなる。HClとNaOHは1:1で反応し、滴定終点までに塩酸を6.10
mL要したことから水酸化ナトリウムの量は、0.01020 mol/L×6.10
mL=0.00006222 mol=62.22×10-6
mol=62.22μmolとなる。
本問題の計算は0.01020(有効数字4桁)と6.10(有効数字3桁)の掛け算であり、最終的な数値の桁数を桁数が最も少ない数値に合わせる必要があるため、水酸化ナトリウムの量は有効数字3桁の62.2μmolとなる。