正解は 4、5

解説

【薬剤】
薬物代謝は第I相代謝反応(酸化、還元、加水分解)と第II相代謝反応である抱合反応に分類される。
1 誤。反応前はサリチル酸の構造である。サリチル酸は、UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼにより、グルクロン酸抱合(第II相代謝反応)を受けて、エステル型グルクロニドになる。
2 誤。反応前はイソプレナリンの構造である。イソプレナリンは、スルホトランスフェラーゼにより、硫酸抱合(第II相代謝反応)を受けて、硫酸抱合型イソプレナリンになる。
3 誤。反応前はイソニアジドの構造である。イソニアジドは、NAT2によりアセチル抱合(第II相代謝反応)を受けて、1-acetyl-2-isonicotinylhydrazineになる。
4 正。反応前はプロカインの構造である。プロカインは、エステラーゼにより、加水分解(第I相代謝反応)され、パラアミノ安息香酸とdiethtylaminoethanolになる。
5 正。反応前はフェニトインの構造である。フェニトインは、主にCYP2C9により、水酸化(第I相代謝反応)を受けて、5-(p-hydroxyphenyl)-5-phenylhydantoinになる。