【実務】 肝硬変が進行することにより浮腫・腹水が起こり、循環血流量や腎血流量が減少しレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系が亢進する。よって、Na+の再吸収、K+の排泄が起こるため血清カリウム値は減少する。 スピロノラクトンはカリウム保持性利尿薬であり、主に遠位尿細管のアルドステロン受容体上で競合的拮抗を起こし、Na+-K+交換系を抑制し、利尿作用を示す。したがって、Na+とH2Oの再吸収抑制、K+排泄抑制が起こるため、血清カリウム値が上昇する。