【病態】丸顔と中心性肥満、二次性高血圧の所見、MRI検査で下垂体腫瘍、腹部CT検査で両側副腎の腫大を認めることより、本患者はクッシング病であると推測される。クッシング病は、下垂体腺腫からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌亢進により、副腎から慢性的にコルチゾールを過剰分泌するため、高血圧、中心性肥満や高血糖などの症状が認められる。そのため、本患者の血液検査ではコルチゾール値やACTH値が高値を示す。