【実務】
1 正。図より、デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠を食後投与から食前(空腹時)投与に変更した場合、デスモプレシンの血漿中濃度が上昇することがわかる。そのため、血中濃度の上昇に伴い、投与後に有害事象の発現リスクが上昇する可能性がある。
2 誤。デスモプレシン酢酸塩水和物口腔内崩壊錠は、口腔内に含むだけで唾液により速やかに溶け、水分を必要としない。また、中枢性尿崩症の治療における水分摂取管理の重要性を考慮し、本剤は水なしで服用する。
3 正。図より、ロペラミド塩酸塩を併用した場合では血漿中のデスモプレシン濃度が上昇し、薬効が増大することで水分貯留や低ナトリウム血症のリスクを増加させる可能性がある。
4 誤。ロペラミド塩酸塩におけるCYP3A4阻害作用は報告されていない。ロペラミド塩酸塩は消化管運動抑制作用を有するために、デスモプレシン酢酸塩水和物の消化管吸収が増大する。