正解は 2、3

解説

【衛生】
1 誤。シクロホスファミドは、酵素的に代謝活性化される二次発がん物質である。主に肝臓のシトクロムP450(CYP2B6やCYP3A4)が関与している。
2 正。シクロホスファミドは、ナイトロジェンマスタードの誘導体である。ナイトロジェンマスタードよりも治療効果が優れ、かつ毒性が低い。
3 正。シクロホスファミドは主に肝臓のシトクロムP450(CYP2B6)により代謝的活性化を受けて、DNAをアルキル化する。
4 誤。シクロホスファミドは主に肝臓のシトクロムP450(CYP2B6)によって水酸化され、抗腫瘍効果を示す4-ヒドロキシシクロホスファミドが生成される。
5 誤。シクロホスファミド水和物の発がんプロモーション作用は報告されていない。