正解は 2、3

解説

【実務】
プラスグレル塩酸塩錠は、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が適用される急性冠症候群、安定狭心症、陳旧性心筋梗塞に対して、通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20 mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75 mgを経口投与する。また、アスピリンと併用することとされている。
1 誤。本患者は、冠動脈狭窄のため3週間後にPCI施行予定であり、両持参薬を継続して服用する。
2 正。一般にPCI施行前にプラスグレル塩酸塩錠を用いる場合は初回負荷投与(初回20 mg)が必要であるが、PCI施行前にプラスグレル塩酸塩錠3.75 mgを5日間程度投与されている場合、既に血中濃度が定常状態に達していることが予測される。よって、初回負荷投与は必須ではないため増量する必要はない。
3 正。ステント留置によりステント血栓症が生じる可能性があるため、プラスグレル塩酸塩錠及びアスピリン腸溶錠を継続して併用する必要がある。
4 誤。ステント留置によりステント血栓症が生じる可能性があるため、プラスグレル塩酸塩錠及びアスピリン腸溶錠を継続して併用する必要がある。
5 誤。ステント留置によりステント血栓症が生じる可能性があるため、プラスグレル塩酸塩錠及びアスピリン腸溶錠を継続して併用する必要がある。