1 誤。TC療法のレジメンではパクリタキセルを投与し、その後カルボプラチンを投与する。
2 正。パクリタキセル注射液は添加物として無水エタノールを含有し、アルコールの中枢神経系への影響が強く現れるおそれがあるので、アルコールに過敏な患者への投与は注意が必要である。
3 誤。カルボプラチンは中等度の催吐性リスクに分類される(日本癌治療学会分類)。また、パクリタキセルは軽度の催吐性リスクに分類される。
4 正。パクリタキセルの重大な副作用として、末梢神経障害がある。また、抗悪性腫瘍薬による末梢神経障害に対して、牛車腎気丸等の漢方薬が用いられることがある。
5 正。腎機能を考慮して投与量を決定する医薬品として、カルボプラチンがあげられる。カルボプラチンはGFRを用いたカルバート(Calvert)の式を用いて投与量を決定する。なお、パクリタキセルに関しては腎機能低下患者への投与により副作用の発現頻度が上がるため、腎機能の確認等が必要である。