正解は 1、5

【薬理】
1 正。クロモグリク酸は、肥満細胞の細胞膜を安定化し細胞内へのCa2+流入を抑制することにより、ヒスタミンやロイコトリエンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制し、I型アレルギー症状の発現を抑制する。
2 誤。オザグレルは、トロンボキサン(TX)合成酵素を阻害しTXA2産生を抑制して、気道過敏性抑制作用及び気道収縮抑制作用を示す。
3 誤。セラトロダストは、TXA2受容体を遮断し、気管支の収縮を抑制する。
4 誤。ジフェンヒドラミンは、H1受容体を遮断し、ヒスタミンによる毛細血管の拡張と透過性亢進を抑制し、抗アレルギー作用を示す。なお、5-リポキシゲナーゼを阻害してロイコトリエンの産生を抑制する薬物として、アゼラスチンやオキサトミドがある。
5 正。スプラタストは、Th2サイトカイン阻害薬であり、ヘルパーT細胞におけるIL-4産生抑制に基づくIgE抗体産生抑制作用や、IL-5産生抑制に基づく好酸球浸潤抑制による遅発型アレルギー反応惹起抑制作用を示す。