【物理】
1 誤。α壊変は、原子核が陽子と中性子2個ずつからなるα粒子(ヘリウム原子核)を放出する壊変である。この壊変の結果、原子番号は2減少、質量数は4減少する。
2 誤。β-壊変は、中性子過剰の原子核が陰電子1個を放出し、中性子1個を陽子1個に変換する壊変である。この壊変の結果、原子番号は1増加するが、質量数は変化しない。
3 正。β+壊変は、陽子過剰の原子核が陽電子(ポジトロン)1個を放出し、陽子1個を中性子1個に変換する壊変である。この壊変の結果、原子番号は1減少するが、質量数は変化しない。
4 誤。γ転移とは、壊変直後の不安定な励起状態の核種が余分なエネルギーをγ線として放出し、安定となる現象である。よって、親核種と娘核種はエネルギー準位のみが異なり、原子番号及び質量数は変化しない。
5 誤。自発核分裂は、質量数が大きな原子核が外部から中性子の衝撃やエネルギーを加えられることなく自発的に核分裂する現象である。この壊変の結果、数個の中性子が放出されるため、親核種の原子番号は1減少するとは限らない。