【実務】
米国国立がん研究所(NCI)が主導・作成している有害事象共通用語規準(CTCAE:Common Terminology Criteria for Adverse
Events)は、有害事象(AE)の評価や報告に用いるものである。有害事象とは、治療や処置に際して観察される、あらゆる好ましくない又は意図しない徴候(臨床検査値の異常を含む)・症状・疾患をさし、治療や処置との因果関係は問わない。CTCAEでは、各有害事象についての重症度のスケール(Grade)をGrade
1からGrade 5(死亡)の5段階(有害事象により1~4段階)で示し、各重症度の説明を個別に記載している。