【病態】
1 正。イムノクロマト法とは、インフルエンザA型とB型のウイルス核タンパク質に対して、マウスモノクローナル抗体を反応させた結果生じる抗原抗体反応が試薬を発色させることにより、インフルエンザ抗原の検出に用いられる。
2 誤。インフルエンザの診断が確定した場合には、発症から48時間以内の抗インフルエンザ薬投与が望ましい。インフルエンザワクチンはインフルエンザの予防に用いられ、接種してから実際に効果を発揮するまでに約2週間かかるため、発症後の接種は推奨されない。
3 誤。非ステロイド性抗炎症薬は、インフルエンザ患者への使用によりインフルエンザ脳症の増悪が生じるおそれがあるため、使用しない。小児の解熱にはアセトアミノフェンを用いる。
4 正。インフルエンザは上気道に飛沫あるいは接触感染を起こすため、咳やくしゃみの飛沫からの感染を防ぐためにも、マスク着用が推奨される。
5 誤。学校保健安全法施行規則では、インフルエンザの出席停止期限の基準は「発症後5日を経過し、かつ、解熱後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」とされている。そのため、解熱後すぐに登校してはならない。