17. 64 歳の女性.健康診断時の上部消化管造影検査で異常を指摘され受診した.既往歴と家族歴と
に特記すべきことはない.
現 症:腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない.
検査所見:血液所見;赤血球360 万/μℓ,Hb 10.0 g/㎗,Ht 30%,白血球9,000/μℓ,血小板15 万/
μℓ.血液生化学所見;総蛋白7.2 g/㎗,アルブミン3.5 g/㎗,総ビリルビン1.0 mg/㎗,AST
15 IU/ℓ,ALT 30 IU/ℓ.腫瘍マーカー;CEA 1.4 ng/㎖(基準5 以下),CA19-9 5.8 U/㎖(基
準37 以下).
上部消化管内視鏡検査で中央に陥凹を伴う直径18 mmの隆起性病変を認め,陥凹部から生検を施
行したところ,病理組織所見でKIT陽性,CD34 陽性,α-SMA陰性,S-100 蛋白陰性,核分裂像数
(/50 HPF)は5 以下である.
この疾患について正しいのはどれか.1 つ選べ.
(a) 放射線療法が有効である.
(b) 食道に発生することが多い.
(c) リンパ節転移することが多い.
(d) 外科的手術が第1 選択である.
(e) 肉眼的には潰瘍浸潤型を呈することが多い.

【回答】